ジャガールクルトから待望のクロノグラフモデルが登場致しました。

マスターシリーズのクロノグラフは「こうあるべき」と思わせるほどのしっかりとした、そして期待を裏切らない造りです。

ベゼルの太さ、ケースからラグ、ベルトへの曲線。古くささを感じさせながら王道で有るが故に許されたデザインだと思います。
クロノグラフ秒針(センター)、30分針(3時位置)、12時間針(9時位置)のクロノグラフに関する針はブルーの針を用いて、時のシルバー色の針と区別しています。
見づらくなりやすいクロノグラフをすこしでも見やすくする為の配慮かもしれません。
また、最近のクロノグラフモデルでは珍しく、文字盤外周にはタキメーターではなく、パルスメーターをインデックスに書き込まれているのも特徴です。(1時位置をご覧下さい。)

さらに文字盤に目を向けますとマスターシリーズでは定番のくさび形のアプライド・インデックスが少し丸みを帯びた文字盤に綺麗に納められています。
こんなところからも少しレトロな感じが漂います。
外観はクラシカルですが、ムーブメントはクロノグラフムーブメントでは比較的最新の物が搭載されています。
基礎部分である自動巻に置いては22金ローターとセラミック製ボールベアリングにより、巻き上げ効率と耐摩耗性を向上させています。
また、ゼンマイを2つ用いることで、高いトルクと60時間を超えるゼンマイの容量を得る事に成功しています。
クロノグラフ部においても、時間を司る機構とクロノグラフ機構とを垂直クラッチによってつなぎ合わせています。この事によりクロノグラフスタート時の針飛びを軽減し、正確に美しく動作するようになりました。

クロノグラフのプッシュボタンもケースの厚さから程よい大きさで見た目にも自然にととのっています。
もちろん押した感触もなんの不満もない押し心地です。プッシュボタンの指の当たる面積が程よく取られているのでしょう。
文字盤のスモールダイヤルにおいても2段になっており、少し立体感を持たせています。ここら当たりは今風といったところでしょうか。さらには同心円状に円が幾筋にも施されており、細かな仕事もしています。
クロノグラフ秒針も長過ぎず短すぎす、程よい長さで収まっています。
個人的にはもう少し長くてもよかったのですが、好みの問題といったところでしょうか。

夜光(蓄光)は他のマスターシリーズと同じようにエレガント系ということで必要最小限しか施されていません。
裏蓋はガラスになっておらず、ジャガールクルトご自慢のムーブメントを拝む事ができません。
そのかわり1000時間コントロールの証が刻印されています。
革ベルトの金具は両開き式フォルディングバックルが用いられ、取り外しの行い易さ、そして装着性が良くなっています。

腕にあてた状態は40mmということもあり少しボリュームを感じます。
最近のマスターシリーズが40mmが基準ではありますが、クロノグラフモデルにおいても40mmを守っていることに注目したいところです。
装着感は悪いこともありませんが、良いという程でもありません。クロノグラフモデルなので、こんなとこかなといったところです。
デザインはクラシカルだけれども、しっかりとしたこれから先を見据えたクロノグラフムーブメントをチョイスしたい方に是非ともお勧めしたい一本です。
Jaeger-LeCoultre Master Chronograph
ジャガー・ルクルト マスター・クロノグラフ
Ref.1538420 ¥976,500- (2011年10月での消費税込の価格)
ステンレススチールケース 5気圧防水
直径40mm 厚さ11.7mm
両開き式フォルディングバックル
ジャガー・ルクルト製キャリバー 751A/1
セラミック製ボールベアリング自動巻
垂直クラッチ式コラムホイール式クロノグラフムーブメント
28800振動 65時間パワーリザーブ ツインバレル 39石
テーマ:腕時計 - ジャンル:ファッション・ブランド
- 2011/11/11(金) 11:11:11|
- ジャガー・ルクルト
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