ロレックス 116660 シードゥエラー ディープシー

2008年にバーゼルフェアで発表された新生サブマリーナのプロスペックモデルとも言えるべき3900m防水を誇るダイバーズモデルです。

サブマリーナや以前のシードゥーエラーとくらべ44mmケースになり厚みも増し、かなりのボリューム感があります。
最近の大振りの時計を見慣れている方からするとそうでもないかも知れませんが、従来のロレックスからするとその大きさが際立ちます。

9時側のケースサイドにはもちろんヘリウムガスのエスケープメントバルブが確認できます。
回転ベゼルには強化セラミックを用いており、見栄えと強度を両立させています。
この回転ベゼル、ちょっとしたひと工夫がなされております。
まず強化セラミックで成形されたものにプラチナの粉を吹きかけコーティングします。その後表面を磨く事で”くぼみ”にだけプラチナが残り独特の風合いで出来上がります。

時計本体とベルトとの取り付け部を見るだけでこの時計の厚み、ボリューム感が伝わってきます。
ラグとフラッシュフィットに段が付いているのがちょっと残念です。
ラグからフラッシュフィットが出ているのは他にロレジウムぐらいかもしれません。
またガラスも少しドーム風に曲面になっています。

最近のロレックスの特徴として文字盤とガラスの間にリファレンスナンバーやシリアルナンバーを入れていますが、この時計にはさらに窒素合金のステンレススチールのリングが一枚噛まされておりそこに刻まれています。(非常に分かりにくいのですが)
さらにそのリングには「ORIGINAL GAS ESCAPE VALVE」「RING LOCK SYSTEM」と刻印されています。
このように防水以外の機能等を明記するのはロレックスでは珍しい事だと思いますので、それだけ特別なモデルである事がうかがえます。
ちなみに「ORIGINAL GAS ESCAPE VALVE」とは上にも書きましたエスケープメントバルブの事です。
そして「RING LOCK SYSTEM」とは、これが今回のミソです。

5mmのドーム型のサファイアガラスと先のリング、そして裏蓋にはグレード5のチタン合金を用いる事によりこの高い3900mという防水性能を確保しています。この3つの部品を組み合わせたものがリングロックシステムです。
裏からみますとステンレスと明らかに違うチタンを確認する事ができます。(シールでちょっと見づらいですが)

そしてもう一つ特徴的なのが、このブレスレットの新しいシステム、ダブルエクステンションブレスレットです。
1.8mm間隔で最大18mmまで伸ばせる「グライドロッククラスプ(The ROLEX Glidelock clasp)」と、簡単に伸び縮み出来る折りたたみ式のフリップロックエクステンションリンク(The Fliplock extension links)の二つで構成されています。
なかでも「グライドロッククラスプ」が特徴的で、一見普通に見えますが右の写真のように金具の上部を開く事でブレスレットをスライドさせることで簡単に長さを変える事ができる画期的なシステムです。
これによってウエットスーツの上からでも装着でき、しかもフィット感も損ないません。

夜光(蓄光)は奇をてらうことなく大きく見やすいものです。光量も十分なものかと思います。
腕につけた感はやはり「大きい」です。
最近のプロフェッショナル系は大きくなっていますがそれにロレックスのようやく乗ってきた、もしくはロレックスが求めた性能を実現するためにこの大きさになったのかもしれません。
ロレックス シードゥエラー ディープシー
ROLEX SEA-DWELLER DEEPSEA
Ref.116660 ¥997,500(2010年8月での消費税込みの価格)
3900m防水 44mmケース セラクロム回転ベゼル
クロノメーター検定取得自動巻き ヘリウムガス排出バルブ
グライドロッククラスプ
テーマ:腕時計 - ジャンル:ファッション・ブランド
- 2010/11/23(火) 18:30:49|
- ロレックス
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