今年のバーゼルフェアではこれと言って目をひく物が少なかったかと思います。
世界的な景気の減速とここ10年余りの開発競争を考えると仕方のない事かもしれません。
が、しかし、ブレゲから驚くべきモデルが発表されました。

TypeXXII(タイプ・トゥエンティトゥー)です。
TypeXXIにパワーリザーブが付いただけ?
写真を見た第一印象はそうでしたが詳細データを見ると驚愕の事実が!
なんと
20振動のムーブメントなのです。
物理学では10Hzの表示になります。一時間で72000振動です。早い話がゼニスのエルプリメロの倍の振動数になっています。
あまりの早さにテンプのコチコチ音が今までに聞いた事のない音になっています。
このスペックをいかにして実現させたかというと、最近ハヤリのシリコン製の脱進機です。
従来のメタルでのガンギ車、アンクルでは潤滑油を必要とします。高速で回転する部品ではオイルが飛散して十分な油膜をはれなくなる恐れがありました。
その部品をシリコンに置き換える事で潤滑油を必要とせずになり、さらには部品を軽くする事ができ、高速可動を可能にしたとの事です。
また驚くべき事に予価が160万前後と聞いています。(あくまで予価ですが)
近年において脱進機周りに新しい技術を投入するととんでもない価格になったりする事がままありますが、これは良いニュースだとおもいます。
さて、気になる機能、表示についてご説明致します。

・センターの赤い針
クロノグラフの秒針です。しかし従来の秒針とは違い30秒で一周します。
あまりにも動きが細かい為か2周で1分になります。
・センターの白く先が赤い針
クロノグラフの分針になります。一周で60分となります。
・12時位置の長方形の窓
クロノグラフの秒針が1周目(0~30)、2周目(30~60)かをレトログラードで表示させています。
・3時位置のスモールダイヤル
GMT(24時間表示)表示になります。いわゆるday/night表示です。
TypeXXIでは単に24時間表示でしたがTypeXXIIでは2つ目の時間帯を表示させる事ができます。
・6時位置のスモールダイヤル
GMT表示(12時間表示)になります。3時位置のGMT表示と連動しており、それを12時間表現で表示したものです。
もちろん小窓は日付表示です。
・9時位置のスモールダイヤル
時の秒針です。ただしこれも30秒で一周です。動作確認用インジケーターといったところでしょうか。
さて外観はTypeXXIと比べて随所に赤色が適度に配色されいます。
大きさも42mmから44mmと少し大きくなっています。
よりスポーティでよりかっこ良くなったといった印象です。
革ベルトの紅白のステッチが芸の細かいところです。
その後の発売商品の紹介は
コチラです。
http://yabuuchi1872.blog95.fc2.com/blog-entry-369.html以下はプレスリリースよりの抜粋です。
ケース:コインエッジ装飾が施されたステンレススティール
ケース径44mm、両方向回転ベゼル、ねじ込みリュウズ、100m防水
ダイヤル:酸化ブラック仕上げ、30秒で1周する赤いクロノグラフ秒針
24時間計(3時位置)、セカンドタイムインジケーター(6時位置)
30秒で1周するスモールセコンド、(9時位置)、30/60秒表示(12時位置)
日付表示(6 時位置)
ムーブメント:自動巻、フライバック機能とセカンドタイムゾーン付きのクロノグラフ
キャリバー589F、ムーブ径131/4リーニュ(29.89mm)、28石、約45時間パワーリザーブ
高振動シリコン脱進機、緩急調整ねじとシリコン製ひげぜんまいのテンプ
10Hz、5姿勢調整済み
テーマ:腕時計 - ジャンル:ファッション・ブランド
- 2010/04/03(土) 18:02:49|
- ブレゲ
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