ブレゲのトラディションシリーズの自動巻きモデルです。

トラディションは表面から時計の機械部分を見ることができることから高い人気を得ているモデルです。

その中でも自動巻き機能はゼンマイを巻き上げる手間とゼンマイを切ってしまわないかという不安から解放されるため、よく要望をいただく機能です。

上側の小さいダイヤルで時刻を表示しています。
その左側の扇状の表示が秒針になります。レトログラード表示になり、針が下から上に針が動き60秒になると下の0秒に飛びます。

真ん中の銀色部が香箱と呼ばれる動力源であるゼンマイが入っています。
右下部が時計の精度を司る脱進機と呼ばれる部分になり、往復運動しているテンプと呼ばれる輪が動くのが特徴的です。

文字盤は小さいながらもブレゲクラシックシリーズ同様にゴールドプレートにギョーシェを手彫りで施し、その上からシルバーラッカーで仕上げています。
もちろん針も先に穴の開いたブレゲ針になっており、青くなるまでスチールを焼いた美しい青焼き針です。

細部を見ていても綺麗に仕上げられたプレートにしっかりと彫を施した文字盤、そのほかにも磨き上げられたネジなどどれも高いクオリティで作られていることが分かります。

脱進機を見てゆくとテンプ(テンワ)には昔ながらのチラネジが使用されています。
それを支えるアーム部は他の時計には見られない曲がりくねった独特の形状をしています。
これはパラシュート機構と呼ばれるものでブレゲが1790年ごろに発明した耐衝撃機構です。
精密な部品を衝撃から守るために発明されました。
さらにテンプにある渦巻状のゼンマイも「ブレゲひげゼンマイ」と呼ばれる1795年ごろに発明されたものです。
ひげゼンマイの一部が持ち上がった形状になっています。現代では高級時計では広く使われている技術ですが、現代のブレゲではそれをシリコンで作成しています。
シリコンの素材特性から立体的な形状を作成するのは非常に難しく高度な技術力を要します。
これらブレゲから始まった昔からの技術がさらに最新技術によって昇華され、それを時計を腕から外すことなく表面からいつでも見ることができる数少ない時計です。

時計の裏側には自動巻きの機構を見ることができます。
自動巻き機構もブレゲが1780年ごろに開発しており、その当時の形状ににたゴールド製の錨型のデザインの振り子がとりつけられています。機構は当時とは違い巻き上げ効率の高いシステムになっています。

さらによくみますとカムとレバーが少しずつ動いているものがあります。
これはレトログラード表示である秒針にかかわる部品です。円運動を扇状の運動に変換される様子がよくわかります。

革ベルトのの金具は普通のピンタイプになっています。三つ折式のバックルはオプションでご用意いたしております。
腕に着けたところ40mmケースということもあり、美しさとカッコよさと楽しさと程よい存在感があります。
時計の歴史と進化、最新の技術がこの腕の上に乗り、そしていつでもそれらを眺めることのできる、腕に着けるだけで幸せになれる時計です。

Breguet Tradition 7097
ブレゲ トラディション 7097
ホワイトゴールドケース Ref.7097BB/G1/9WU 3,920,400円
ローズゴールドケース Ref.7097BR/G1/9WU 3,823,200円
(2016年5月での消費税込みの価格)
直径40mm 3気圧防水
手彫りギヨシェ文字盤
ブルー・スティールのブレゲ針
50時間パワーリザーブ自動巻きムーブメント キャリバー505SR1
シリコン素材のアンクル。シリコン素材のブレゲひげゼンマイとアンクル 振動数3Hz(6振動)
サファイア・ケースバック ゴールド製の自動巻き用ローター
テーマ:腕時計 - ジャンル:ファッション・ブランド
- 2016/05/31(火) 19:57:02|
- ブレゲ
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ブレゲ マーリンのアラームモデル「マリーンロイヤル」です。

この迫力のある姿はブレゲのコレクションの中でも随一です。

マッシブな時計ですが、気品と風格とさえ感じられるところはブレゲならではではないでしょうか。

ケースから伸びるラグはブレゲのクラシックラインでも用いられるケースデザインで、このマリーンシリーズでも用いられ、現代風でありながら程よいクラシック感を出しています。
ブレゲの特徴であるケースサイドのコインエッジはもちろん、針もブレゲ針になっています。
針の先端にはスポーツウオッチ必須の夜光塗料が塗られています。

文字盤には波状のギヨシェ模様を施し、その上からブラックラッカー塗料を吹いています。
こちらもクラシックラインと同じ細かい彫りを入れるべるく、わざわざゴールド製のプレートに手彫りによってギヨシェ模様を施しています。
またインデックスはプリントではなくアップライトで立体的に表現し、より風格ある文字盤に仕上げています。

8時位置にあるボタンはアラームのON OFF切り替えスイッチになります。
アラームがONの時には12時位置の小窓から音符記号が見えます。
OFFの時には音符記号が消えます。
10時位置の扇状の表示はアラームのゼンマイの残量を表しています。
アラームの設定は4時位置のリューズを操作して青い針を任意の時間に設定する事で行います。

このマリーンはブレゲの時計では珍しく夜光塗料を多く使用しています。
夜でも華やかな雰囲気を楽しんでいただけます。
裏蓋はガラスになっており、並模様が施されたゴールド製の自動巻きローターが目を引きます。

腕に着けた感じは大変大きく感じます。
力強く、華やかで、そして艶やかなそのたたずまいは、その時計に時間の経過を忘れさせられます。
そのたびににアラームが至福の時間から呼び戻してくれるのかもしれません。
Breguet Marine Royal RG Rubber Black-Dial
ブレゲ マリーンロイヤル RG ラバー 黒文字盤
Ref.5847BR/Z2/5ZV \5,410,800- (2015年11月での消費税込の価格)
18Kローズゴールドケース 直径45mm 厚さ17.45mm
ガラスバック 30気圧防水
ねじ込み式リュウズ
アラーム付自動巻キャリバー Cal.519R
45時間パワーリザーブ 28800ビート 36石
日付 アラーム アラームインジケーター
アラームOn/Offボタン
手彫りギヨシェ模様
テーマ:腕時計 - ジャンル:ファッション・ブランド
- 2015/11/23(月) 19:25:59|
- ブレゲ
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ブレゲの38mmサイズの手巻きモデルです。

ブレゲのクラシックシリーズ特有の品のある美しい姿をしています。
また、大き目にとられたスモールセコンドとパワーリザーブが良いバランスで配置されています。

大きすぎる事もなく小さすぎる事もなくちょうど良いサイズのモデルです。
ブレゲのクラシックシリーズには一回り小さいモデルがありますが、それでは物足りないと感じておられる方に最適なサイズです。

均等に彫られたギョーシェ文字盤がとても美しく、長く伸びた青いブレゲ針がさらに品を与えているようです。

端正な顔立ちの中に一瞬見せる色気がブレゲの時計の醍醐味かと思います。
その雰囲気を醸し出すのはプレス(型押し)ではなく、今でも手で彫り込むギョーシェ文字盤がその要因だと思います。

文字盤いっぱいに広がる彫り込みはもちろんながら、シルバー色のリングの縁の彫り込み、さらにはパワーリザーブインジケーターの付け根の彫り込みなど、細部にまで細かく、正確に、そして美しく彫られています。
この様な彫りが施すことが出来るのも、柔らかい金属であるゴールドのプレートを彫っているからこそです。
さらにわざわざゴールドにシルバー色の塗装を行っており、その贅沢さと奥ゆかしさが、なんとも言えない風合いを出しているのかもしれません。

時針、分針のブレゲ針だけでなく、秒針も細く繊細に創られています。
また12時位置のシルバー色のリング部に細かく彫られているシークレットサインも見所の一つです。

ケースサイドには懐中時計の時代から使われるコインエッジがほどこされています。
もちろんリューズにはブレゲの「B」のマークが刻まれています。

裏蓋はガラスになっており、シリコン製のひげゼンマイを用い改良されたムーブメント、Cal.515DRが顔を覗かせます。
革ベルトの金具は通常の尾錠になります。

腕に着けると、その程よい大きさとシンプルにちょい足しという針の数が、流行に左右されずに末永く使って眺めていられるように感じます。
Breguet Classique
ブレゲ クラシック パワーリザーブ 手巻き
5277BB/12/9V6 (ホワイトゴールド) 2,170,800円
5277BR/12/9V6 (ローズゴールド) 2,116,800円
(2014年8月での消費税込の価格)
ホワイトゴールドケース 直径38.0mm 厚さ8.0mm
3気圧(30m)防水 ガラスバック
96時間パワーリザーブ手巻きムーブメント キャリバー515DR
8振動(4Hz) 23石 シリコン製ひげゼンマイ
テーマ:腕時計 - ジャンル:ファッション・ブランド
- 2014/08/19(火) 23:54:07|
- ブレゲ
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ブレゲ マリーン のブレスレットが新しくなりました。
以前とくらべ落ち着いたデザインになり、着けていただきやすくなりました。


真ん中のブロックと両サイドがツヤのあるポリッシュ仕上げになっており、時計本体のデザインが上手くブレスレットに流れ込んでいます。

現行(新)タイプ

旧タイプ
以前のブレスレットと比べますと、アクが抜けた感はありますが、より高級感が増し、オールマイティに着けていただけるデザインになったのではないでようか。

あと大きな違いは金具の形状です。
両開きタイプの両プッシュボタンタイプです。
プッシュボタンによってBREGUETとロゴの入った方だけが開き、もう一方はカシメて留めます。
こうすることでプッシュボタンの不具合で両方が開いて落下する恐れなどを考慮しているようです。

腕に着けた感じはよりしなやかで付け心地も良くなったように感じます。
また、ブレスレットの真ん中の連結部が以前より長くなったので剛性感も感じられます。
以前のマリーンの紹介はコチラ
ブレゲ マリーンII 5817ST ブレスレットタイプ http://yabuuchi1872.blog95.fc2.com/blog-entry-212.htmlブレゲ マリーンII 5817ST ラバーベルトタイプ http://yabuuchi1872.blog95.fc2.com/blog-entry-214.htmlBreguet Marine
ブレゲ マリーン ブレスレットタイプ
5817ST/12/SM0 シルバー文字盤 2,008,800円
5817ST/92/SM0 ブラック文字盤 2,008,800円
(上記価格は2014年8月での消費税込の価格)
ステンレススチールケース 直径39mm 厚さ11.85mm 10気圧防水 ねじ込み式リューズ
自動巻(左巻) ツインバレル ラージデイト表示付ムーブメント Cal.517GG
65時間パワーリザーブ 28800振動
テーマ:腕時計 - ジャンル:ファッション・ブランド
- 2014/08/17(日) 18:04:09|
- ブレゲ
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ブレゲからまたもや時計の歴史を塗り替える腕時計が発売されました。
「TypeXXII」です。

黒い文字盤に赤い針とインデックスが特徴的な時計です。

44mmとTypeXXIよりさらに大きくなっており、付け応えがあり、存在感のある時計に仕上げられています。
その存在感を演出しているのが、各所に使われている赤色かもしれません。
酸化処理された独特な黒色に赤と白の色合いが見事にカッコ良さを表現しています。

またこの赤色の使い方は文字盤だけでなく、クロノグラフのリセットボタンにも使われています。
さらには革ベルトのステッチも文字盤のインデックスと同じく赤と白を織りあわせています。

12時位置の文字盤をよく見てみますと「retour en vol」 (フライバック)の表記の下に「10Hz」と赤く書かれています。
この時計は72,000振動(20振動)で歩度をとる腕時計になります。
従来ハイビートと呼ばれているものは28,800振動であったり36,000振動ですが、それらのさらに倍の振動数を誇ります。また、クロノグラフ動作時のみさらに高速の振動数で動くものもありますが、この時計は通常時でも72,000振動で動きます。
あまりにも動きが細かい為か、通常一周で一分刻むところなのですが二周で一分します。
ですので12時のインデックスの上に30と赤色と白色で書かれ、各インデックスも同じく赤色と白色で描かれています。
この72,000振動という超高振動を実現できたのもシリコン製の脱進機とシリコン製ひげぜんまいのテンプのおかげです。
シリコン製にする事により、軽くて丈夫でオイルのいらない脱進機を作成する事ができました。
軽くなることで低トルクで高速でガンギ車、アンクルを動かす事ができ、超高振動を実現しました。
また脱進機に不可欠なオイルを使わないことで、高速に回るガンギ車からのオイルの飛散問題を解消しました。
これらが技術的革新、新しい歴史の要因となります。

センター針は二本つけられており、白い針がクロノグラフ動作時に一時間で一周する針、クロノ分針になります。
赤い針はクロノグラフ動作時に30秒で一周する針、クロノ秒針になります。ですので、二周で1分になります。
9時位置にあるスモールダイヤルは時計の秒針にあたり、こちらも30秒で一周します。
6時位置には日付とセカンドタイム表示のスモールダイヤルになります。
3時位置にはセカンドタイムの24時間表示となり、いわばナイトアンドデイ表示です。
また、GMT機能付きになりますのでリュウズを一段引いた状態で時針のみを動かすことができ、時差修正を行えます。
ベルトのバックルは三つ折れタイプになります。
夜光は蓄光タイプになり、5分毎のインデックスや針はもちろん、セカンドタイムのインデックスや針にも夜光を施しており、視認性の高い物になっています。

裏蓋はテンプ部のみガラスになっており、72,000振動という高振動で動く脱進機を見る事ができます。
また、自動巻きの錘(おもり)には高振動脱進機のキモであるシリコン製ガンギ車をモチーフにしたものがつかわれています。

腕につけますと、やはりその大きさや厚みをかんじとれます。
このボリューム感からも新しいであることをイメージでき、その特別な存在感を漂わせてくれています。
バーゼルワールド2010での発表
http://yabuuchi1872.blog95.fc2.com/blog-entry-111.htmlブレゲTypeXXII 3880STの仕様変更
http://yabuuchi1872.blog95.fc2.com/blog-entry-183.htmlBreguet TypeXXII 3880ST
ブレゲ タイプトゥエンティツー 3880ST
Ref.3880ST/H2/3XV SSケース 革ベルトタイプ ¥1,995,000 (2012年10月での税込価格)
Ref.3880ST/H2/SX0 SSケース SSブレスレットタイプ (価格は未定です。)
ステンレススチールケース 直径44mm 厚さ17.30mm
10気圧防水(100m相当) ねじ込みリューズ
45時間パワーリザーブ 自動巻き フライバック式クロノグラフムーブメント
キャリバー589F
30秒で1周する赤いクロノグラフ秒針 セカンドタイム(GMT)機能付き
28石 72,000振動(20振動 10Hz)
高振動シリコン脱進機、緩急調整ねじとシリコン製ひげぜんまいのテンプ
テーマ:腕時計 - ジャンル:ファッション・ブランド
- 2012/11/14(水) 11:59:15|
- ブレゲ
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